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【活動報告】ニューイヤーバレエ in 各務原/小林紀子バレエ・シアター
2024.01.12
2023年1月21日(土)にプリニーの市民会館にて小林紀子バレエ・シアターをお迎えし「ニューイヤーバレエ in 各務原」を公演しました。
目次
■『ニューイヤーバレエ in 各務原』
”総合劇場芸術”のバレエ/公演当日/『白鳥の湖』/『レ・パティヌール』
■【番外編】文化芸術による子どもの育成活動
小中学生にバレエの魅力を伝える/ステージに立ってダンス体験/劇場空間で鑑賞する経験を。
■文化芸術に”ふれる”ことができるまちへ
■『ニューイヤーバレエ in 各務原』
”総合劇場芸術”のバレエ
バレエと聞くと何を想像しますか?
バレエは総合劇場芸術とされ、ダンサーの動きから、1つ1つ手作りの衣装に、豪華な舞台セットや照明、ストーリーをつなぐ音楽など、各所のプロの手によって創り上げられています。劇場の空間をまるごと楽しめるのがバレエの魅力の1つなのです。
また、小林紀子バレエ・シアターの取組みの1つが地方への訪問公演。地方は、都市部に比べると質の高い文化公演を鑑賞する機会やプロのアーティストに出会う機会も少なくなります。地方において、少しでも質の高い文化公演にふれる機会を増やすため、小林紀子バレエ・シアターの協力を得て、各務原での公演が実現しました。
公演当日
今回は『白鳥の湖 -第二幕-』と『レ・パティヌール』の2作品を上演しました。
『白鳥の湖 -第二幕-』
三大バレエの1つと言われる『白鳥の湖』は全四幕の構成で、今回は第二幕をお届けしました。第二幕では、悪魔によって白鳥の姿に変えられたオデット姫と、湖で偶然出会ったジークフリード王子との愛が深まっていくシーンが描かれています。
バレエにはセリフはありませんが、オデット姫とジークフリード王子の仕草や近づいては離れてを繰り返す様子が、言葉がなくとも二人の愛や切なさを感じることができました。また、二人の様子を見守る多くの白鳥たちの息の合った動きや、一ミリも動かず立ち止まる技術力で主役をより引き立たせます。
バレエと聞けば思い浮かぶ人も多い『白鳥の湖』。振付から衣装、音楽に、セットまで、バレエの魅力がギュッと詰まった作品を体感できる貴重な時間でした!
『レ・パティヌール』
後半は、スケート場が舞台の『レ・パティヌール』。友だちや恋人と訪れる人、スキルを磨く人など、スケート場で思い思いの時間を過ごす様子が描かれています。
リズミカルな演奏、そしてダンサーのとびきりの笑顔が、客席に明るさを届けてくれました。そして注目したいのが衣装です。帽子から靴下まで、華やかな色やポンポンがついていたり、後ろを振り向いた姿まで、おしゃれの楽しみも抜かりがなく、心の中は「わああ!可愛い!」という言葉で溢れました!
■【番外編】文化芸術による子どもの育成
小中学生にバレエの魅力を伝える
今回は、一般公演に加え、市内の小中学校4校を対象にバレエの世界が体験できる公演を行いました。
前半は『ムーヴメント・カプリース』『アタック to バレエ』の、ダンサーの基礎となる踊りを披露していただきました。
ステージに立ってダンス体験
ダンスの練習は”クラス”と呼ばれ、『アタック to バレエ』では手すりなど支え無しで自立して踊れるようなるための内容となっています。今回は、生徒の皆さんもステージに上がり、プロのダンサーから直接ダンスの指導を受けました!
客席にいる生徒・先生方も、その場に立って挑戦。簡単そうに回転したり開脚をしていますが、実際にやってみると、足が絡まって回りにくかったり、足先が思うように開かなかったり、ダンサーの皆さんの凄さを実感することができました。
劇場で鑑賞する経験を。
後半は、”貴族の踊り”という意味がある『コートダンス・パレード』から始まりました。豪華な貴族衣装を身に付けたダンサーたちが客席に入場すると子供たちの視線が一気に集まります。踊りとともに、衣装の煌びやかさも体験できたのではないでしょうか。
続いて、現代の振付家によってつくられた『ソリテイル』。なんと今回は、一般の公演では見ることができないセットチェンジの様子を見ることができました。舞台セットは備えつけられているものではなく、演目ごとに組み立てられ、照明の角度など、演目を引き立たせるために各所にこだわりが詰まっていることを知ることができました。
準備を経て本番へ。
『ソリテイル』は世界に馴染めない少女が、多くの友だちに支えられて前向きな気持ちへ変化していく様子が描かれています。『アタック to バレエ』で踊りの体験をした上で観ると、ステージ上での軽やかな動きや息の合った踊りに、ダンサーの皆さんの技術力の高さを実感することができました。
写真や動画などネットで簡単に情報を得ることはできますが、ホールの座席に座って鑑賞し、実際に体を動かして体験できることで、少しでも生徒の皆さんにホールで鑑賞する面白さにつなげられたら幸いです。
文化芸術に”ふれる”ことができるまちへ
今回のバレエ公演では、財団の4つの目的の1つ「文化にふれる」事業として開催しました。質の高い文化は都会だけではなく、地方でも鑑賞できるように、文化はもっと身近な存在であるように企画を行っています。この公演がきっかけで、バレエに興味を持ちダンスの練習を始めたり、舞台の制作側に興味を持ったり、次につながる場となれば幸いです。
\\ 公演情報 //
2024年1月21日(日)に小林紀子バレエ・シアターがプリニーの市民会館にて公演を行います!