いかす
【活動報告】R4文芸企画/コトバdeストレッチ 第二弾テクテク・コトバ
2023.01.17
2022/10/22(土)~11/6(日)
かかみがはら未来文化財団が企画する「文化をいかす」事業として、岐阜県出身の歌人・野口あや子さんが書き下ろした短歌をインスタレーションにしました。
短歌とめぐる、私たちのまち。
ワークショップという形式で短歌の魅力を発信した第一弾につづき、第二弾のテクテク・コトバでは、「短歌の魅力」に加えて、各務原にある「街の魅力」の再発見にもつながるような企画を実施することになりました。
会場となるのは、学びの森周辺と那加地区商店街。
野口さんが各スポットをテーマに詠んだ短歌を、それぞれの場所に展示していきます。
まち歩きの時間
8月に行われたワークショップの合間に、野口さんと一緒に対象となる場所を散策しました。
インスタレーションの展示期間中にはマーケット日和が開催されることもあり、当日の賑やかな様子を思い浮かべながらあちこち歩きます。
(写真撮影:文化財団スタッフ)
豆大福でおなじみのだるま堂や、定食が人気のギフ屋、個性豊かな和菓子が並ぶ餅信など、実際にお店へと足を運び、各店の特徴や雰囲気を体験しました。
秋風にはためく短歌
特定の空間に物体を配置し、その空間全体を芸術作品とする手法をインスタレーションと呼びます。
子どもから大人まで、広く短歌作品に親しみを持って鑑賞してもらえる空間をつくるため、空間との心地よい融合を目指して、試行錯誤を重ねた結果、完成したのは大きな白布の作品たち。
公園エリア
良い感じに納まった作品は、秋の気持ち良い風に吹かれてとても爽やかな仕上がりになりました。
商店街エリア
展示を終えて…
短歌という表現方法は、五・七・五・七・七という ”制限” があるからこそ、人々の感性に深く呼びかけることができるのかもしれません。
また、インスタレーションという「普段そこにないもの」を通して短歌を読むことで、私たちの身近な場所を改めて見つめなおすことができたのではないでしょうか。
普段見落としがちな「街の魅力」を再発見してもらうと同時に、日々の暮らしを表現する「短歌の魅力」に気が付いてもらえたら嬉しいです。