はぐくむ
【活動報告】”音”を楽しむコミュニティ。『市民とつくる 未来へ・一歩・コラボレーションコンサート』
2023.04.07
「かかみがはらジュニア・アーツ・アカデミー」と「かかみがはら未来合唱団」による、一日限りの特別なコンサート『市民とつくる 未来へ・一歩・コラボレーションコンサート』を開催しました。
12月10日のコンサートに向け、7月から月に数回集まり練習を重ねてきました。「初めまして!」のメンバー達が、半年間どのように成長し、コンサートに向かっていったのか振り返ります。
【7.16-12.10】かかみがはらジュニア・アーツ・アカデミー
”音”を楽しむ空間
市内の小学生26名が受講した「かかみがはらジュニア・アーツ・アカデミー」。今年度で5回目となりました。歌唱技術の向上を目指すのではなく、仲間や講師とのコミュニケーションを通して”音”の楽しさを体感し、豊かな感性を育むことを目的に活動しています。
受講生がダンスの振り付けを考案!
毎年参加してくれる子から初参加の子まで、歌うことに向き合い、練習のたびに成長を感じさせてくれます。また、本番は12月ということで、クリスマスの曲に合わせ「ダンスをしたい!」と振付を考えてくれる子もいました。積極的に楽しもうとしている姿は大変頼もしく感じられました。
日々、成長していく子どもたち
最初は、歌詞や踊りを覚えることに後ろ向きだった子どもたちも、回数を重ねるにつれて、自信のある表情で歌うように。休憩中や練習後には、ピアノの周りに集まり、おしゃべりしたりピアノを弾いてみたり。練習ピアニストを務めてくれた岡田さんとのコミュニケーションも楽しんでいました。
【7.6-12.10】かかみがはら未来合唱団
一期一会の合唱団
こちらは、今回が初めての企画となる「かかみがはら未来合唱団」。合唱経験者から初挑戦の方まで、公募により集まった総勢48名のメンバーが、ゴールである12月のコラボレーションコンサートに向け約6か月間、練習に励みました。
本番では、プロのオーケストラも加わるため、楽器演奏に負けない歌声を出すために、レッスンは発声練習から始まります。各パートの音確認や気持ちを込めて歌うテクニックを教わったり、本格的な指導を受けました。
参加者同士は初めましての方ばかり。最初は、ぎこちない様子もありましたが、教え合ったり、自主練習を行ったりと、1回1回の練習で多くの事を吸収しようとする様子が印象的でした。
指導者・伴奏者の存在
未来合唱団の指導は藤原歌劇団 ソプラノの出口麻美さん、練習ピアニストは各務原市登録アーティストの縣友里恵さんが担当してくださいました。初めての取り組みとあって、手探りな部分もありましたが、出口先生の明るく熱心で丁寧なご指導や、縣さんの安定しさりげないサポートを感じられるピアノがあったからこそ、無事に当日を迎えることができました。
【12.10】コンサート当日
半年間の集大成。
12月10日、プロオーケストラ「G・Dream21レディースオーケストラ」とプロ合唱部「藤原歌劇団アンサンブル」を迎え、総勢145名によるコンサートが、ついに本番当日を迎えました。
未来合唱団が苦労して練習を積み重ねた、交響曲第九番(歓喜の歌)からコンサートは始まり、オーケストラの演奏を伴奏に、迫力満点の歌声をホールに響かせました。「風になりたい」などの歌謡曲や合唱曲「大地讃頌」など、全8曲を歌いあげました。テノールソリスト・澤﨑一了さんの独唱では圧倒的な声量が多くの観客を魅了しました。
子どもたちの堂々としたステージ発表!
そして、子どもたちの歌・踊りも大成功!大きなステージに緊張するのかな?と思っていましたが、全力で歌い踊り、ステージでの発表を楽しんでいる様子に、私たち大人が思う以上に子どもは成長しているのだと実感しました。
声が響くホールでの歌は、普段練習している部屋とは違い、とても歌い心地がいいのか「いつもより声が出ている!」という印象を受けました。合唱団もジュニアも、半年間の練習の成果を存分に発揮できた素晴らしいコラボレーションのステージとなりました。
音楽はコミュニケーションの1つ。
このコラボレーションコンサートで、2022年度の「かかみがはらジュニア・アーツ・アカデミー」「かかみがはら未来合唱団」は終了。この場がきっかけとなり、音楽に興味が湧いたり、同じ空間にいる人と音楽を共有する楽しさを感じてもらえれば幸いです。
音楽には年齢も性別も関係ありません。「音を楽しみたい」と思う気持ちが、人と人との輪をつなげ、自身の成長へとつなげていくものでもあります。
2023年度も開催予定です。ぜひ皆さん一緒に音楽を楽しみ、コンサートを作りましょう!春先に財団のWEBサイトやSNSをチェックしていただけると嬉しいです!