ふれる
【活動報告】R4アート企画展 / 奥村晃史展 村国theミュージアム
2022.12.26
コラボレーションの陶芸作品
会場内に狛犬のように置かれた山羊と羊の陶芸作品。
これは、陶芸家の木村洋子さんによる「狛山羊」と、同じく陶芸家の大野裕之さんによる「狛羊」です。
今回の展覧会のために、奥村さんとのダブルネームとして協同制作されました。
「奥村さんが乗るならこんな山羊」というイメージで木村さんが制作した狛山羊。
その全身に施された美しく緻密な模様は、針で彫った溝に色を流し込んで彩色する「象嵌」という技法によって描かれています。
普段から「棘」のある作品を多く制作されている大野さんは、優しげなフォルムの羊に棘を纏わせた狛羊を制作されました。
トゲトゲなのに愛嬌があって柔らかい雰囲気の狛羊は、奥村さんの描く優しい羊にどこか雰囲気が似ているようです。
作家本人が語る作品解説会
初日には奥村さんご本人による作品解説会が行われ、大勢の来場者で賑わいました。
花道や舞台に上がってユーモアを交えながらお話する奥村さん。
制作の苦労や裏話など、普段なかなか聞けないエピソードに皆さん興味津々の様子で聞き入っていました。
アート×音楽 秋の演奏会in村国座
10月29日(土)には、マリンバ奏者の松尾志穂子さんによる演奏会が行われました。
マリンバは木琴の一種で、ピアノの鍵盤のように並んだ木製の音盤の下に、共鳴管と呼ばれる金属の筒がついているのが特徴です。
松尾さんが作曲したソロ曲「疾走」をはじめ、迫力満点でドラマチックな曲を演奏していただきました。
木造の村国座と木製のマリンバの相性はぴったりで、驚くほど音がよく響き、床が共鳴して震えるほど。
曲にあわせた詩の朗読もあり、歴史ある建物を舞台にした素晴らしい音楽とアートの融合を体験することができました。
写動物体験in村国theミュージアム
桟敷席につくられた写動物体験コーナーは休日にもなると多くの人で賑わいました。
ほぼ毎日会場へ足を運び、全10種類ある絵柄をすべて描かれる方もいらっしゃるほど。
普段は元気いっぱいな子どもたちも、写動物を描いているときは真剣そのもの。
とても集中して取り組んでいました。
こうして、16日間の会期を終え、「奥村晃史展 村国theミュージアム」は無事閉幕となりました。
奥村さんの「各務原愛」が随所に感じられる展示や、村国座とアートの融合した特別な空間を多くの方に体験していただくことができ、大変嬉しく思います。
これを機に、アートをより身近なものとして感じていただけたら幸いです。
▼会期終了後も楽しめるコンテンツはこちら
◎会場がVRになりました!中を歩くこともできますよ。ぜひご覧ください。
奥村晃史展 村国theミュージアム (matterport.com)
◎奥村晃史さんのHPでは、作品の紹介やグッズ販売などの最新情報もチェックできます!
https://okumura1.com/top.html