公益財団法人かかみがはら未来文化財団

宮原 剛 企画展『日々、記すもの。』

開催日

2023 11/18

26

今展覧会は、かかみがはら未来文化財団の主催で、文化に「ふれる」事業の一環として企画しました。


可児市在住の日本画家・宮原剛氏の企画展を開催します。
宿場町の風景を現代に伝える中山道鵜沼宿脇本陣を会場に、日常と非日常が絶妙に交差する作風で観るひとを惹きつけてやまない作品を約20点展示します。
「描くことは日記をつけるようなもの」と氏が語るように、その時々のインスピレーションによって描かれる作品は、動物画から人物画、風景画まで多岐にわたります。
日々、記録を残すようにして制作された作品は、鑑賞者のなかに新たな視点を育み、日本画の可能性や魅力を鮮やかに照らしていきます。
デジタル優位の時代だからこそ響く、描くひと観るひとのあいだに生まれる豊かな交流をどうぞお楽しみください。


◆作家プロフィール

宮原 剛
TSUYOSHI MIYAHARA

在学中の弱冠23歳にして日展特選(初入選)という鮮烈な受賞歴から日本画家としてのキャリアをスタートさせ、現在に至るまで精力的に活動を続けている。
日展準会員、新日春展会員、帝京大学可児高等学校・長良高等学校美術講師。
キン肉マンが大好きで、飼っている美濃柴犬の名前は“スグル“。


見どころ

①宮原剛が描く現代日本画の世界

表面的な美しさにとらわれず日常的な風景をモチーフに描かれた作品からは、過去を懐かしむ気持ちや現在の生活と共鳴するようなものが私たちのなかに呼び起こされます。
また、緻密に描写された大作だけが持ちうる凄みは、脇本陣の静謐な和室で鑑賞することでさらにその質感を増すことでしょう。独特な構図や陰影の描写にもぜひご注目ください。


②さわれる展示 

岩絵具を幾重にも塗りかさねた作品の表面には、油彩画とは異なる独特の凹凸がうまれます。
近づいてよく見ると、まるで工芸品のような粒子の存在が感じられるはずです。
思わず触れたくなる日本画ですが、今企画展では特別に、実際に画面に触ることのできるコーナーを設置します。岩絵具の粒子の粗さによって調整される表現を、視覚と触覚の両方でお楽しみください。


■関連イベント

《 作家講演会 》
教えて宮原先生!画家の日常ってどんな感じ?

日本に住む働く人のなかで、絵を描くことを生業としている人はおよそ0.1%。
絵画そのものは身近ですが、プロの画家と話す機会はなかなかありません。
「どうして画家になろうと思ったの?」
「自分の体より大きい絵ってどうやって描くの?」など、
みなさまからの質問をもとに、宮原先生に直接お話を伺います。
宮原先生への質問はこちらのフォームからご投稿ください。
※イベントの都合上、全ての質問にお答えできない場合があります。予めご了承ください。

作家講演会情報

日 時 11月19日(日) 午後1時~
場 所 中山道鵜沼宿脇本陣(岐阜県各務原市鵜沼西町1丁目137)
参加方法 予約不要、参加無料
質問募集フォーム

(出典:「政府統計の総合窓口(e-Stat)」就業構造基本調査(総務省)「男女、職業、従業上の地位・雇用形態・起業の有無別人口(有業者)-全国」)


■中山道鵜沼宿脇本陣について

江戸・日本橋から京都・三条大橋までをむすぶ街道のひとつ中山道は、主な移動手段が徒歩だった江戸時代に栄えた五街道のうちの一つです。
各務原市鵜沼には中山道を支える宿場として鵜沼宿が設定されていました。身分の高い人だけが泊まれる本陣と、それに次ぐ格式の脇本陣があり、脇本陣には一般客も泊まることができたそうです。
企画展の会場となる脇本陣坂井家は、鵜沼宿家並絵図に基づいて復元され平成22年に公開されました。吹き抜けの土間や座敷、庭園などを備え、当時の宿場町の景観を現代に伝えています。


■開催概要

展覧会名称宮原剛 企画展 
日々、記すもの。
会期2023年 11月18日 (土) ~ 11月26日 (日)
宮原剛 在廊日11/18、11/19、11/22、11/23
休館日20日 (月)・24日 (金)
開館時間午前9時 ~ 午後5時
会場中山道鵜沼宿脇本陣
(岐阜県各務原市鵜沼西町1丁目137)
観覧料無料
関連イベント作家講演会
11月19日(日) 午後1時~ (予約不要・参加無料)
アクセス名鉄各務原線「鵜沼宿駅」から徒歩約15分
JR高山本線「鵜沼駅」から徒歩約20分
駐車場鵜沼宿駐車場(普通車15台)
鵜沼宿北駐車場(臨時)
※数に限りがあります。できるだけ公共交通機関でお越しください。


主催・公益財団法人かかみがはら未来文化財団
共催・各務原市
後援・各務原市教育委員会
協賛・公益財団法人十六地域振興財団